ラテン語のミサ は
バチカン2 (1970年ごろ)以前のミサは 世界中 すべて共通のラテン語のミサでした。 それは 2000年前にカトリック教会の成立以来あまり変わらずにあった形式のミサで、日本のキリシタン時代のミサは1970年ころあたりまでつずいた、ラテン語のミサでした。
ミサをする本にMissalという本があるのですが、1945年にでた St Andrew Missal が千年以上つずいたあまり変わらない最後のミサの本で、次にでた1962年版はまだラテン語のミサですがそれ以前のミサと少し変わっており、特に聖週間の金曜日などにはそれまであった Mass of the Presanctified がなくなっており、 ”Mass of the Presanctified” はかなり古いミサの形式で2000年まえの設立当時よりあったものだと聞きます。
日本にカトリック教会が来たのが1500-1600年代の中間くらいですので、その当時の日本のキリシタンの人のしていたミサは1955年以前のミサとほとんどおなじミサであったと思います。
その当時のキリシタンは信仰が深く熱心な人が多かったみたいですが、バチカン2以前のミサなどをみるとその当時の人たちがどのようなミサでどのような思いで、信仰をしていたのかある程度想像できます。
バチカン2以前のミサの雰囲気は今のクリスチャン教会の集まりみたいではなくて、どちらかというと静かな日本の神社の中にいるような雰囲気です。特に朝早くのLOW MASS(音楽のないミサ)などはほんとに静かで、教会の周りの音、鳥の鳴き声、本をいすの上におく音なども聞こえてきます。神父さんもほとんどしゃべらず、ほとんどのミサの言葉は自分にだけ聞こえるくらいのささやきで、ミサのなかでただ数回全員に聞こえる音量で言うくらいです。 バチカン2以前の教会のミサでは静かにしていること、しゃべらないことなどが原則なそうで、おしゃべりなどしないで静かにしていて、神の声をきくことだそうです。このあたり神社と似ているところでしょう。
ミサの言語がラテン語から各国の言葉に代わっただけではなくて、ミサの形態自体にかなりの変化があり、その変化は同じ宗教とはおもえないもので、たぶん普通のカトリックの人が古い形式のミサにいくと間違った教会に来たと思うでしょう。
第二次世界大戦、終戦後に日本にきたアメリカのカトリックの兵隊さんいわく、その当時は世界中カトリックのミサはすべて全世界ラテン語で同じ形式で共通していて、日本で教会に行っても違和感がなかったと聞きます。
西洋の時代劇の映画などでもカトリックの教会のシーンの中には忠実に古い形式のミサである場合もあれば、新しい1970年以降にしか存在しない形式のミサを200年前のシーンで使っている場面があります。
ミサの形式が変わったと同時に以下の写真のような伝統的なカトリックの教会は新しいプロテスタント風の飾りのない教会に変化していきました。
日本でも1970年代、特に戦前に建てられた教会は写真のような伝統的な教会だったのですが、今ではそのほとんどは取り壊されたか、またはそれらの伝統的なものを近代的の飾りのないものへ変更しています。
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この3っの写真はすべて同じ教会で。 ( アメリカのウイスコンシン州にある St. Mary's of Pine Bluff Catholic Church というカトリックの教会。 )
最初の写真はバチカン2以前の古い形式の教会。 1910年ごろ? に新しく建てられた教会
上の写真の伝統的な装飾、壁画などを取り壊して バチカン2以後にプロテスタント、現代風に改装したカトリック教会。1970年代、の簡素化、現代化
2014年, 近代的な教会をまた伝統風の教会に戻した写真。
新しい壁画、天井部, 2014年
アメリカのウイスコンシン州にある St. Mary's of Pine Bluff Catholic Church というカトリックの教会。
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バチカン2以前、戦前の日本の京都 カテドラル
簡素化された 最近の京都 カテドラル
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2019-05-25